目指せ 東京の道完全制覇!


by yochy--1962

本郷ノスタルジックツアー

c0135618_2119248.jpg これは文京シビックセンター、すなわち、王子in後楽園駅あるいは春日駅近辺、でございます。このあたりは昔勤めていた会社があり、何度も行き来しているはずのエリアなのですが、じっくり、隅々と歩いたことってなかったなあと気が付き(灯台下暗しと言いますが、そんなものですねえ。東京の人が東京タワーには行ったことがない、みたいな)、じゃあ、ちょっくら探索してみることにしたのでした。

c0135618_21193631.jpg 以前のこのあたりの景色と圧倒的に違うのが、この「スカイツリーが見える」春日通りの風景でしょう。いずれ、六本木から東京タワーを望む景色のような名所になること、間違いなしの絶景です。

c0135618_21193074.jpg 本郷三丁目に着いたらぜひ行こうと心に決めていたのがここ、大衆酒場の雄「加賀屋」です。
 加賀屋はご存知の通り、煮込みその他、安価でおいしいおつまみと、昭和の雰囲気プンプンの店内がうれしい居酒屋ですが、ここ本郷三丁目店は、たっぷりご飯&おかずのランチサービスで、近辺のサラリーマンや学生さんをノックアウトしている店としても有名です。
 私はかわいくさば塩定食をオーダーしましたが(それでもボリュームたっぷり)、ここでしょうが焼き定食大盛りなんてオーダーしたら、午後はもれなくデスクの上で、仰向けになって二時間は動けなくなること必至です。お気をつけあそばせ。

c0135618_21193992.jpg 本郷という地も、実は坂道のメッカでして、ゆるやかな傾斜があるなあと思いながら歩いていると、必ず「◯◯坂」という看板があり、その坂名の由来などをこと細かくお知らせしてくれます。さすが文京区。世田谷区はそんなこと、してくれません(笑)。
 ここは、「菊坂」からちょっとそれたところにある「宮沢賢治旧居跡」。賢治が25歳の頃にこのあたりで下宿をし、ガリ版の校正などの仕事をしながら布教活動、執筆活動をしていたとのことです。
 よくよく調べてみると、賢治が働いた「文信社」という会社の跡(現在は眼鏡屋)などもあるらしいです。今度また、訪れてみようと思います。

c0135618_21194133.jpg ここは「金魚坂」というのだそうです。
 坂の途中に金魚屋さんがあるところから付けられた名前のようですが、坂を上り切ったところに同じ名前の喫茶店があり、もしかしたらその店が勝手につけている坂名なのかもしれません。
 まあ、最初はそんなものかもしれませんけどね。

c0135618_21194319.jpgc0135618_21194618.jpg 菊坂から本郷通りに出たところ、右側を「見送り坂」(写真では左)、左側を「見返り坂」(写真では右。まぎらわしくてごめんね)と言うのだそうです。
 江戸の昔、このあたりには小川が流れ、橋が架けられていたのだそうです。なんらかの理由で江戸を追放された者が、江戸を離れる際に、その姿を見送る場所(本郷三丁目駅側)が「見送り坂」、親類縁者の姿を何度も振り返りながら去っていく場所(東大側)が「見返り坂」となったのだとか。
 いつも何気なく通る場所にも、その昔さまざまなドラマがあったのかもしれないなあと思いながら歩くと、ぼーっとしながら歩くなんてこと、できなくなるでしょ?

c0135618_21194910.jpg 私の出身大学を通り過ぎて……(笑)。

c0135618_21195252.jpg 私が小学校時代の修学旅行の際に泊まった旅館があったことに気がつき、探してみたのですが見つからず(廃業しちゃったのか、とんちんかんなところを彷徨っていたのか)、代わりにこんなレトロなポストさんを発見。
 あるお寺の中にあったのですが、いまでも使われているのかなあ。

c0135618_21195576.jpg さらに彷徨っていたら、こんな木造三階建てのアパートらしき建物が目に入ってきました。
 洗濯物が干されていたところを見ると、いまでも現役のようですが……これって消防法違反、だったりしないのかなあ。まあいいか。

c0135618_21195853.jpg 言問(こととい)通りに突入しました。
 ここもゆるやかな傾斜になっており、あとで調べてみたら「弥生坂」という坂なのだそうです。
 しかし私は「言問といったら団子。うまそうな団子屋さん、あるかなあ」とそっちのほうに興味津々です。

c0135618_2120172.jpg しかし団子屋さんは見つからず、こんな看板に魅せられて(笑)、谷中方面に方向転換。谷中といったら、「生姜」だもんねー。けっけっけ。
 しかし行けども行けども「おぢさん」の姿は見えず(よくよく看板見たら日暮里のほう、なんて書いてありましたね)、谷中といったら「墓地」ということも思い出し、あわてて引き返すことに。

c0135618_2120357.jpg ここは江戸時代から続いている酒屋「吉田屋」さんです。
 というのはウソで、……いやウソということではなくて、吉田屋さんという酒屋さんの建物が、現在は下町風俗資料館の「付設展示場」となっているのでした。

c0135618_2120659.jpgc0135618_2120983.jpg 中にはこんな、懐かしい〜というより、映画のセットのような昔作りの建物、時計、坂瓶が所狭しと並べてあって、ちょっと昔にタイムスリップしたような気分にさせてくれます。
 熱心に一品一品を眺めている方々も、ちょっとタイムスリップしたような感じの方々でした(失敬)。

c0135618_2342593.jpg 上野辺りに突入し、もうこれ以上東に行くことはやめようと、上野駅方面に向かって歩いたところに見つけたのがここ、「国際子ども図書館」でした。
 現在「絵本の黄金時代展」開催中。海外の、1900年代前半の絵本を大量展示しておりました。イラストを職業とする方にとってはとても参考になるんじゃないかなあ、オレにはちょっと……、って感じかな。
 しかしこの、ゴージャスな建物、内装を楽しむだけでも覗いてみる価値はあるかもしれません。入場料はタダ。利用しない手はありません。
 ああ、あとで調べてみたら、この図書館の場所、以前は国会図書館の分室だったそうで、宮沢賢治が本郷の下宿先からよく通った図書館だったのだとか。
 本日のウォーキングルートと、少しはかぶったのかもしれんなあと、ちょっとうれしくなりました。さて、私の頭にファンタジーは生まれたでしょうか(笑)。

c0135618_2351512.jpg 相変わらずいろいろな人種の方々で賑わう上野公園を通過して……(この日はインドフェスティバルが開催されていました)。

c0135618_23522372.jpg 最後は西郷さんの写真を撮って、この日のウォーキングは終わりです。そういえば、こんな間近で西郷像を見るのは初めてだったなあ。

 よく見ると西郷さん、なんだか泣いているようにも見えますね。
 ……実は先月、大切な友人が突然この世を去りまして、その友人から来た最後のメールが「ところでダイハツのコマーシャルに出てない?」というものでした。
 えっ、いったいどういうこと? と返事をしたところ、香取慎吾が出ている車のコマーシャルで、くすぐられた銅像の西郷さんが一瞬身をよじらせて笑うのですが、その顔に私がそっくりだと言うのでした。
 アンパンマン、せんとくん、トニートニーチョッパーと、昨今人間でないものばかりに似ていると言われ続けていたものですから、「銅像とはいえ、久しぶりに人間に似ていると言われたので許します」と返事をしたのですが、それが最後の、彼への私のメールとなってしまいました。
 西郷さんの涙は、私の涙でもあるのかもしれませんね。
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by yochy--1962 | 2010-10-14 00:09 | Tokyo迷子ウォーキング